8日目 まちのカケラ
こんばんわ。
本日も某呉服店から、たいぞうです。
さて富山県の皆さん、この冊子をご存知でしょうか?
これは富山市商店街の方たちの、それぞれの これまでの街での記憶 や 思い描いているこれからの街 についての取材を冊子にまとめたものです。
元々は慶應義塾大学SFC 加藤先生の「場のチカラ プロジェクト」の一環で、この冊子には慶應義塾の学生がこの街でフィールドワークをして集めてきた街の思いが詰まっています。
実際に、僕もこの冊子を読んでみて、やっぱり街にはたくさんの記憶が眠っているのだなと感じました。
しかし、それはどこの地域においても同じことが言えるかもしれません。
ただ、その人たちにとってはこの商店街が何か特別な場所だったからこそ、それは人々の記憶に残り、その街を思い出すような一種の街の象徴にもなっているのではと思います。
それは、もしかしたら…
親との特別な場所かもしれない。
学生時代に友達と遊びまわった場所かもしれない。
大人になっても帰れる唯一の場所かもしれない。
この商店街にはたくさんの思いが眠っています。
しかし、その思いには決して良い悪いはなく、それぞれ別の大事にしている記憶からこれからの街を作りたいと考え、いろんな行動を起こします。
僕はこう思うのです。
その街に対する気持ちを無理に一つにするのではなく、一緒に共有することだけでもできればいいなあと。
いろんな立場の人がいます。
いろんな見方の人がいます。
街には ”いろんな” 人が居ていいと思うのです。
ただそこで争う必要はなく、まずは、それぞれの思いや記憶を大事にすることから始めてみませんか。
”まずは” でいいので。
難しいことは置いておいて、みんなの大事な記憶を辿る。
そんなことが出来れば、素敵ではないですか。
そんなことを思う、たいぞうでした。